2020年3月17日火曜日

インディヘナ/インディオ/先住民(indígena, indio)

インディヘナ/インディオ/先住民(indígena, indio
先住民の呼称である。本書で述べているようにインディオはスペイン系征服者たちにより長年呼ばれてきたために階級的劣位者あるいは卑俗な民というニュアンスが払拭できない。そのために「政治的に正しい」呼称として普及したのがインディヘナという現代用語であり、日本語の先住民ないしは先住民族をさししめす言葉である。先住民と征服者の間には長い植民地統治時代に混交が進んで混血の意味をもつメスティーソ(mestizoという人口集団が権力的優位者になった。グアテマラではその混血を、イベリア半島でのユダヤ系混血集団の呼称であったラディーノ(ladinoという、名称が全く無関係のメスティーソ住民を指し示す用語として先住民系の住民の間に広く受け入れられて現在でも使われている。

感情経済論をつくる


同じく「授業の内容」を抜粋。

感情経済論をつくる。そんな分野はどこにもないので、自分たちで感情計算・感情経済・感情労働の理論を総合して、感情経済論という分野を構築しよう。

経済や社会に対する感情の役割を考える。感情計算と感情経済は私の造語である。感情労働は労働社会学においてすでに定着した用語である。この3つの概念を柱として、私たちの日常生活やビジネスの現実を分析していこう。感情に関する心理学の研究や(新4年生が2年の時に冊子にまとめた)行動経済学や消費者心理などから接近して、感情経済という新しい研究分野をゼミで作る。

追記 2021年5月31日
コロナ禍ですべてオンライン授業でしたが、野村ゼミ2年生の感情経済論チームが事例研究をおこないました。