2021年4月28日水曜日

ここはローテクだが、誰よりも高く跳べ!

1年前の今ごろ書いたもの。たいして変わらない。
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何より感染を止めるのが先決。
だからキャンパスは閉鎖。
しかし授業をやらないと学生に不利益が生じる。
他方、単位制は何も変わりない。
非接触で授業をやるとなるとオンライン授業しかない。
オンライン授業と言ってもZoomだけではない。

原則は次の5つだ。
(1)統一方式ではなくメニュー方式。
ツールやプラットフォームを1つに決めない。多様なメニューとして具体的に提示して担当教員が選択できるようにする。それぞれの選択肢について詳細な手順を説明する。
(2)単位認定の基準を明確にすること。
学修時間なのか成果物なのか。大勢はZoomやTeamsやHangoutなどを使用して時間割通りのオンライン授業をすることでリアル授業の学修時間をそのまま置き換えるという流れだが、各主体の実行の確実性が担保できない。なので毎回の成果物の平常点評価が適切ではないか。少なくとも、そういう選択肢を認めてほしい。Office365のFormsとGSuiteのFormsのようなサービスを利用すれば大量のリスポンスもスプレッドシートに収まる。こういう仕組みをすべての教員に提供してサポートしてほしい。
(3)同期は必ずしも必要ではない。
非同期で期間を設定するべきである。上流から下流まで似たような時間帯にオンライン授業をするとトラブルが続出するのは目に見えている。とくに初めての経験になる大学ではカオスになって各主体の不満が感染爆発しかねない。非同期主軸でいいと思う。
(4)秘伝のタレは2度捨てる。
オンラインではリアル授業のノウハウは使えない。「これじゃあ、これができないじゃないか」という発想はまちがっていて、むしろツールやプラットフォームに即して講義内容を1から再構築する方がむしろ楽だと思う。経済学部でアンケートすると、LINE100%とInstagram80%とTwitter60%ができる。私自身は授業用TwitterアカウントとEvernoteの共有リンクだけでやるつもりだが、新しいお弁当箱に得意な料理を詰めるという発想でやれば楽しい作業になる。
(5)教員がいち早く適応して準備しないと大量の不合格者が出かねない。全学的に大量の留年を生じさせかねない。なので大学は早くメニューを提示してほしい。早く、だ。このさい、スキルのないトップダウンではなく、スキルのある教員からのボトムアップが必要。ここでやってるようにアイデアや経験値を学内募集すればいい。大学管理者は素早く決断することで、教員に楽しみながら試行錯誤できる時間と環境を作ることができるはず。

この5点を前提に次の手順を考えてみよう。使えるツールは何でも言い。こういうときはブリコラージュで行くしかない。
(1)スマートフォンは必須。
学生は全員が持っている。スマホを使えない教員はすぐにスマホを使えるようにしなければならない。そんな人はいない? いや、けっこういるんだよ。セキュリティを担保する2段階認証でもスマホは必要。
(2)学生には画面の大きなマシンを推奨。
モバイルファーストで授業を提供するとしても、スマホの画面はやはり小さい。大事な情報を見逃すことも多い。なのでパソコンかタブレットも使えるように推奨する。ウェブベースでやる場合には、格安なChromeBookAmazonFireも使える。
(3)本学においてデフォルトで使用できるのは次の3つ。
K-SMAPYⅡ(学内専用教学システム)
Microsoft365(旧称Office365)兼任講師も専任教員と同等の設定をすることが必要。
GSuite(使用はしていないが登録はしてあるらしいので全学生・兼任講師を含む全教員を登録することが前提)
(4)一般的なクラウドサービスも駆使する。多くは教員の個人登録でよいが、大学としてサポートが必要。
Zoom
LINE
LINE@
Twitter
Facebook
Facebookページ
Workplace
Stock
Instagram
Pinterest
Tumbler
ここらあたりは教員の裁量でよい。



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