2020年4月24日金曜日

オンライン授業に関する自分なりの方針(講義編)


  • 同期か非同期か。非同期にする。リアルタイム配信はテレビの生放送と同じ。熟練が必要。なのでオンデマンドとする。
  • 時間割に合わせてコンテンツを解禁する。これでリズムを担保する。やりとりは時間を決めてチャットで行う。Zoomのチャットが使えるか。
  • 世界中の大学や学校が一斉に時間割に従ってZoomでオンライン授業をするので、ネットワークの負荷がこれまでにないほど強まる。よって脆弱なプラットフォームは避ける。私は信頼度の高いGoogle内に収める。BloggerとYouTubeとEvernote。Evernoteは別企業だがGoogle上にデータがあって安定している。YouTubeは閲覧者が画質をコントロールできるし、現時点で最高画質を1段階下げている。
  • ベースをZoomにしない。ネットへの負荷が大きい。Zoomは説明動画を作るのに便利なので、事前にPowerPointやホワイトボードを使用した短い説明動画を作って、BloggerかEvernoteに埋めておく。リンクを飛ばすのでもよいが、学生が元に戻れなくなる可能性がある。
  • モバイルファーストにする。しかし入力の質と量は圧倒的にパソコンの方が有利であることをそのつど伝える。
  • スマートフォンを知的ツールとして活用できるように指導する。Microsoft365はとくに必須。
  • 視聴実態を正確に把握できない点ではテレビ視聴率と同じ。猫が見てても視聴率。なのでZoomのリアルタイム少人数授業で顔出しをさせないかぎり、出席に信頼性はない。なので授業体験時間を評価するのではなく、学生自身が学んで考えたことを表現したものを評価対象にする方が信頼できる。
  • 表現されたものだけを評価するスタイルの授業は一種の反転授業である。模範的な反転授業と言えないまでも、それを目指す。
  • 学びの主体は学生である。
  • YouTubeの使い方を指導することが必要。アカウントを取ること。再生速度を変える自由があること。画質を下げて通信量を節約できること。字幕を表示できること。これらは動画内下部にある設定でコントロールできる。設定のアイコンを教えておく。授業で使用した動画を保存する習慣も付けさせる。チャンネル登録も推奨。根本的にはYouTubePremiumを推奨しておく。ファミリー共有も有効。
  • YouTubeについては、とくに歴史的映像と英語圏で制作された説明動画に使えるものが多い。教員の役割はキュレーションである。少なくとも10件以上の動画から1件を選んで、どこからどこまでを見せるかを吟味する作業が必要。
  • 1つの科目内で複数のシリーズコラム的なシーンを設置しておく。成績評価に直結しなくても長い目で見れば有効な知識やノウハウを伝えるのでもいいし、頭の休憩として弛緩できる材料でもいい。
  • 学生が1回分の講義内容を視聴するのに90分かかると想定して、複数の細かいパーツをタイムラインとして並べる。1つ1つのパーツをゲームのようにクリアしていくイメージ。学生が自分でチェックマークを入れられるようにできないか。チェックを入れると何かリスポンスが出るような仕掛けがあるといいが。
  • 説明動画に対してノートテイキングできているかどうかを確認したい。自発的にノートを取る学生はごく少数なので、事前にノートを用意する指導が必要。聞き流しの習慣のある学生は総じて伸びない。
  • 学生の表現をどうやって受け止めて評価するか。ファイルではなくフォームにすると軽量にできる。
  • 学生のリスポンスについてはMicrosoft365Formsに一元化したい。GoogleFormsもほぼ同様の機能を持つ。択一式だとその場で円グラフか棒グラフにできる。長文にすると3000字まで記入できるできるのでミニレポートがそっくり入る。
  • EvernoteかBloggerの限定公開ページには詳しい説明を書かないで指示書にするやり方もある。たとえばYouTubeの動画から動画に飛ぶことは可能である。コメントに書いておけばいい。Bloggerだとページからページに飛ばせる。オリエンテーリング式。これを徹底すると授業が完全にゲーム化できる。教科書指定してあるときに何ページを開いてとかやるのと同様の効果がでる。指示に従わないと途中で脱落する。
  • こう考えると、講義内容を再パッケージ化した方がいいのかもしれない。
  • 書籍の一部を数ページにわたって読ませたいときは写真にせざるをない。そのさいはEvernoteを期間限定共有にすればいい。ただし手動。あるいはパスワードで保護する。このパスワードを見つけられるかどうかを分岐点とする。パスワード探しを学びのエンジンにしよう。
  • ピエール・バイヤール「読んでない本について堂々と語る方法」シリーズも作れそうな気がする。これは研究準備用。「知識クラスターをつくる」シリーズ。
  • Forms投稿を集めると、自分の学びのポートフォリオになるようにデザインする。最後の3回分はレポートに代替せよとのことなので、学びのポートフォリオを制作してもらう。
  • ということで「講義はハイパーテキスト双六オリエンテーリング式反転授業にする」というのが結論。今日から始めよう。

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